2013年10月26日土曜日

台湾お墓事情について、まずはざっと入門編、って入ってどうする!?

 台湾で高速道路を走っていると、すっばらしく派手なお墓をよく見かける。サイズでいうと物置くらいの建物なので、これだけでも日本の墓石の何倍だよ、という感じだが、更にまた色が賑やかなのだ。そして、日本でいうところのなんちゃら霊園、やお寺の裏山のような感じに密集してはいるものの、このお墓たち、非常に無秩序にあっち向いたりそっち向いたりしている。

 これは早い話が、風水のせいらしい。

 台湾では、お墓は大体一人一個。日本みたいにまとめて詰め込まない。

 そして、お墓を作るときに、故人にとっていい方向をちゃんと占ってもらってそっち向けにお墓を作る。それでこんなにあちこち向いて並んでいるんだそうだ。

 郊外に出ると、丘の麓に普通の家、丘の上にはお墓の群れ、となっていて、なんだかお墓も共同墓地というよりは故人用の住宅地みたいに見えてくる。日本でも畑の間にぽこっとお墓がまとまっていたりするがもっと死と生が地続きな感じ、生きてる間はここで暮らして死んだらご近所のそっちに引っ越す、そんな風に見える。

 お墓があんまり遠くないと、死んでも家族と疎遠にならなさそうでなんかいい感じだ。

 ただし、この伝統的なお墓の他にも、台湾にはいろんなお墓がある。

 鄧麗君(テレサ・テン)のお墓がある金寶山墓園というところがあって、台北から高速で行けるのだが、ここは日本でいうところの霊園ぽい。ただし、すごいよ?

 仏教・道教・キリスト教に少なくとも対応していて、このため墓園内には派手派手なストゥーパが聳え、金色の孫悟空と哪吒太子像が輝き、教会が建っているというえらく無節操な光景が展開されている。

 園内の入口には広々とスペースを取ってオブジェなどを設置した彫刻の森みたいな著名人たちの墓所があり、奥の方にはメモリアルパーク状に整えられた鄧麗君のお墓があって、その間はお金持ちな普通の人々のお墓なのだが、これがまた、ピラミッドの末裔としか言いようのないサイズで、なお且つ神殿並みにゴージャスだ。このお墓を作るためにうっかり破産しても、この中で一家三人くらいは暮らせそうである。

 普通にあんまりお金がない人は、日本でも最近見かけるようになったロッカー形式のお墓に入っている。

 さて、面白いのは死んだ人が一種の神様になっている感覚。

 道教では、割と簡単に死者が神様認定される。

 大抵は、何かピンチのときに偉い人の夢枕に立ってお告げ、ピンチ解決後に偉い人がこの人は誰かを調べて祭る、というところから始まり、ご利益があるごとにだんだんランクが上がっていく。

 このためだと思うんだが、死者へのメッセージが下がっているコーナーに「お母さん、いつまでも私達を見守っていてね」的な日本でもありそうなのに混じって「姉ちゃん英語得意だったよね、俺、今度試験なんだ。助けて」なんてのがあったりする。これで弟くんの成績が少しましになったりすると、このお姉ちゃんは英語の試験にご利益のある神様として徐々に祭られるようになったりするんだろうか。

 そして、実は一個、ものすごーく気になっているお墓(だと思う)がある。

 金瓜石に行く途中、もろに千と千尋のトンネル手前という感じの光景の中、一軒の家があって、その家の下、道路沿いに横穴が掘られ、その入口をいかにもお墓っぽい派手なプレートが塞いでいた。四つか五つか並んだそのプレートの裏に、一箇所、骨壷っぽい白い壷が見えたんだが、あれは、いったいなんだったんだ?

 仮に、あれが横穴式墓所だったとして、自宅の下に掘るって、それはありなのか?

 そして、あんな、道から見えちゃうようなところに骨壷って、それは、それはいったい……。

 お願いだ、あれはなんなのか、誰か教えてくれ!!

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