2013年11月22日金曜日

バリアフリーな地下鉄と、あまりバリアフリーでない台鉄。

 台湾の地下鉄MRTの駅はちょっと感動するくらいバリアフリーにできています。ホームは完全フラット。ホームから改札階へは勿論、改札階から地上までもばっちりエレベーターが結び、そしてホームと車両の間も完全フラット。車椅子利用者はいちいち駅員さんに板を渡してもらう必要がなく、ホームへ行くのに付き添ってもらう必要もありません。なのでMRTのエリア内であれば、基本一人でどこへでも行けます。

 ちなみに、スーツケース引きずっている旅行客にとっても、これはとっても便利。というか、東京大阪などなど全てがこうであれば、イベントのダンボール自力搬入搬出もとっても楽なんだよなあ。

 もっとも、視覚障害者にはどうなのかなーと思うこともないではない。ホームドアはまだ設置されていないので。

 ただ、駅構内の案内板では、視覚障害者が困っている時の介助の仕方を説明する映像が流れている。音声案内とかはまだ少ない代わりに、そこは人力フォローするらしい。

 そして感じるのは、障害者に対して心がとてもバリアフリーだと言うこと。

 実は、日本に来てテレビを見た台湾人が一番気にするのは、字幕の少なさ。ヒアリングがまだ不得意だけど、字幕があれば読めるのに、そう思う彼等が抱く疑問。日本の聴覚障害者はどうやってテレビを楽しんでいるの?

 台湾では、障害者の存在、がとても当たり前のこととして捉えられている。

 小説を読んでいても、主要人物にさらっと障害者が出てきたりする。後天的障害者も、先天的障害者も、知的障害者も。

 これが単に、日本の六分の一の人口及び割と長年軍事独裁政権下で戦争状態が続いていたり市民への弾圧が続いていたりした過去やら今なお徴兵制度があったりという社会情勢によって総人口に対する障害者人口が日本と比べて高いという話なのか、それとも精神文化的な理由から来ているのかはわからない。

 ただまあ少なくとも車椅子利用者及びお年寄りにとっては、とても動きやすい社会であることは確かだ。ついでにいうと、優先席に対する利用者の態度も日本に比べて意識が高く、利用資格のある人以外はまず座らない。更に、優先席以外に座っている人も、優先席に座るべき人が傍に来ると即座に席を譲る。2012年4月の旅行で70歳越えの叔父叔母と一緒に動いた時、この二人はMRTに乗車するたび、満員電車の中でひたすらに席を譲られまくった。

 なので私は、家族に車椅子利用者がいる場合の旅行先には台湾がとてもお勧めだと思っている。日本よりはるかに安い運賃のタクシーとバリアフリーなMRT。たぶん日本の都市部に旅行するより楽に動けるはずだ。

 ただ、MRTのエリアを離れてしまうと、実は結構不便かも知れない。

 台湾の国鉄、台湾鉄道、略して台鉄。地図記号は日本のJRとおそろなこの鉄道は、乗車時に一段階段を上がらねばならんという構造を持っているのだ。

 ついでに、駅によるのかもしれないが、ホームとホームの間は階段オンリーだったりする。そのくせ駅外から改札まではバリアフリーだったりして、いまいちよくわからない。

 たぶんなのだが、バリアフリーの概念ができる前の設備をベースに使い続けているのが台鉄。バリアフリーの概念ができた後に整備されたのがMRT。そういうことなのではないだろうか。

 ちなみに、台鉄で、おお! と思ったのは、車輌内に消火器だけでなく非常用の斧があるということ。どうも、何かあったらこれで窓なり壁なり壊して自力で脱出してくださいと言うことらしい。やはり台鉄の乗客には、自力脱出が可能な身体プラス斧を揮える屈強さが必須と言うことだろうか。

 なお、MRTは駅ホームと車内どちらにおいても飲食禁止となっているので、乗る際はご注意。ペットボトルの水を飲むのもだめという厳しい決まりがある。これは、テロの予防なんだろうか? その一見ミネラルウォーターなペットボトルにサリンとかガソリンとか入ってると困るんだよと、そういうことなんだろうか??

 この決まりがいつからあるのかはわからない。サリン事件の影響なのか、韓国地下鉄火事の影響なのか、どっちなんだろう??

 けど、台鉄は飲食オッケーなんだよね。そして、台鉄だって地下鉄になっている部分があるんだよね。なんっとなく緩い気がする。それもまた台湾クオリティ。

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